スペイン国王の「黙れ!」が経済効果
スペイン国王フアン・カルロス1世のたった一言が、思わぬ経済効果を生み出している。国王が国際会議の席上、ベネズエラのチャベス大統領を一喝した「黙れ!」の言葉が携帯電話の着信ボイスとして商品化。スペインなどで約50万人がダウンロードし、21日までに約150万ユーロ(約2億4400万円)を売り上げた。Tシャツやマグカップなど関連商品も続々と登場している。
スペイン語圏では今年最大の流行語になりそうなのが「Por que no te callas?(ポルケ・ノ・テ・カジャス)」。国王が今月10日、チリで開催された中南米諸国とスペイン、ポルトガルによる首脳会議で、イラク戦争参戦を決めたスペイン前首相を激しく非難する反米のチャベス大統領に「黙れ!」と怒りの表情で発した言葉だ。
共同電などによると、これが携帯電話用に商品化され、大反響を呼んでいる。着信ボイスは1回のダウンロードにつき4ドル(約440円)。約50万人が携帯に取り込み、着信の合図にしている。
英BBC放送(電子版)やスペイン紙によると、スペインだけではなく、ベネズエラでも反チャベス派の若者らがダウンロードした。同国の大学生は、「多くの国民がチャベス大統領に言いたいと思っていることだ」と話している。
これだけにとどまらず、国王とチャベス大統領との場面をあしらったマグカップ、Tシャツ、ピンバッジなども商品化。ラップ音楽のサンプリングに用いるアーティストまで登場した。
ウェブサイトで「ポルケ・ノ・テ・カジャス」を含むアドレスの所有者は、その権利をオークションに掛けたところ、最高170万円をつけるなど過熱一途だ。
収まらないのはチャベス大統領。記者会見で「国王は運がよかった。もし国王の言葉が私に聞こえていたら、何を言い返していたか分かったもんじゃない」などと、聞こえなかったフリで対抗している。
≪首相のスピーチ“邪魔”を一喝≫チャベス大統領は国連総会の場でブッシュ米大統領を「悪魔」とののしるなど、政敵への激しい非難で何度も物議を醸していた。10日の首脳会議では、スペインのアスナール前首相を「ファシストだ」「ヘビの方がまだ人間らしい」などと、ののしった。その上で、サパテロ首相のスピーチをやじで遮ろうとしたため、首相の隣にいた国王が身を乗り出し、「黙れ!」と一喝した。
スポニチから
そんなにぃ。すごいっ・・・(・。・)
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment