佐藤由「ミサイル」154キロで17K
みちのくの怪腕が最速154キロの直球で強豪をねじ伏せた。第89回全国高校野球選手権大会は9日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、第3試合では仙台育英(宮城)の佐藤由規投手(3年)が9回154球、17奪三振の力投で智弁和歌山(和歌山)を下し、2回戦進出。強豪ひしめく「死のゾーン」の第1関門を突破した。 【佐藤由とは】
【仙台育英4―2智弁和歌山】どこにこんなスタミナが隠されているのか。最終回。1メートル79、75キロの佐藤由の細身の体がさらに躍動感を増した。2者連続三振で迎えた9回2死。最後の打者・楠本を見逃しの三振に仕留めた外角低めの直球は151キロ。9回は直球を10球投げて、実に5球が150キロを超えた。
「とにかく強気に攻めようと思ってました。スピードも三振の数も全く気にしなかったです。本塁打は打たれましたけど、今回は全員で勝ちに来てるので勝てて本当によかった」
仙台育英の佐藤由は154球を投げ、毎回の17奪三振。剛球がうなり、スライダーが切れた。4回まで無安打。2―0の6回に2年生4番・坂口に同点2ランを浴びたが、8回にその坂口を打席に迎えると闘志をむき出しにして直球勝負に出る。カウント2―2からこの日最速の154キロの直球で見逃しの三振。バットを1度も振らせることなくリベンジした。「相手が2年生なのは知ってました。自分でもしびれました」。佐々木監督は「ミサイルのようだ」と評した。
力投の陰には東北福祉大3年の兄・久規さん(20)の助言があった。久規さんは東北野球部OBで日本ハム・ダルビッシュと同期。しかし甲子園でのベンチ入りは1度もなく、偵察班としてデータ分析が主な役目だった。現在は野球を続けていない久規さんだが、知人を通じ、和歌山大会の智弁和歌山―箕島戦のビデオを入手。「フォークが有効」「内角低めに投げ込め」といったメモを大阪入りした8日に弟に手渡していた。「兄にはいつも助けてもらっている」。佐藤由にとっては兄と二人三脚のマウンドだった。
今春のセンバツでは1回戦で常葉学園菊川(静岡)から14三振を奪いながら敗退。「長い夏にしたい」。今大会の主役は短く、決意を語った。
<和歌山・智弁和歌山 高嶋監督も脱帽>名将・高嶋監督は「直球が150キロを超えて、あのスライダーでしょ。うちに限らず、どこでも打てんよ」と笑みさえ浮かべて話した。2年生4番の坂口が一時は同点となる特大の左越え2ランを放ったが「負けのホームランは意味がない」と悔しそう。練習では170キロを超える球速を出す打撃マシンを使っているが、佐藤由には通じなかった。2年生以下の多い若いチームだけに、来季に向けた財産になったはずだ。
スポニチから
150キロ越え、次々とだしてたねぇ・・・知弁とだから負けると思ってたけど・・・勝ったねぇ(^0^)(
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