熊野古道の魅力体感して 首都圏からモニターツアー
【アマゴの塩焼き作りを体験するツアー参加者ら(田辺市本宮町で)】
田辺市中辺路町と同市本宮町で2~4日、首都圏在住者を対象にした「熊野古道モニターツアー」があり、東京都豊島区の住民ら10人が訪れた。熊野地方を身近に感じてもらおうと、昨年から県が企画に取り組んでいるツアーで、参加者は熊野古道歩きや郷土料理などを楽しんだ。
県は都市交流事業として昨年から、首都圏で講座を開き、世界遺産や熊野古道の魅力を紹介している。昨年は東京都北区を対象に開催したが、今年は横浜市や千葉県袖ケ浦市などでも展開している。
県によると世界遺産登録後、首都圏でも熊野古道に関心を寄せている人は多いが「遠くて時間が掛かる」「古道までの行き方が分からない」などの理由で、客足が遠のく事例もあるという。そこで魅力を体感してもらおうと、旅行会社と協力してモニターツアーを開いている。
9月には、豊島区が主催する市民講座「としま健康づくり大学」で、健康に留意した熊野古道ウオークを企画している和歌山健康センター(和歌山市)が講座を担当。講座を通じてツアーへの参加を呼び掛けた。
今回のツアーでは、昨年のアンケート結果を生かし、滞在期間を1泊から2泊に延長したほか、古道歩きの時間を多く取ったり、郷土料理の振る舞いを取り入れたりして、内容を充実させた。
3日には、発心門王子―熊野本宮大社の約7・6キロを歩いた。その後、参加者は川湯温泉へ移動し、住民団体やNPO法人が準備した郷土料理を食べた。
本宮町で採れたアマゴの塩焼きやイタドリの白あえなどに舌鼓を打った。料理を担当した地元住民に素材の特徴や料理方法を質問したり、もちつきを体験したりして楽しんだ。
夫とともに参加した主婦(63)は「霧の掛かった山々など普段見ることのできない風景に感動した。食事も心のこもった郷土料理で山の恵みを体感することができた」と話した。
紀伊民報から
普通のツアーじゃ、できないこと・・・(・。・)
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