Saturday, July 21, 2007

寒い7月 日照不足

「猛暑」予想一転、寒い7月 日照不足は記録的
2007年07月21日01時36分

 「猛暑」と予想されていたこの夏が一転、7月に入って全国的に低温となっている。北海道や東北には「低温注意報」が出ている。日照不足は記録的で、冷夏でコメ不足が騒がれた93年の7月を下回る。気象庁は「梅雨明けとともに暑い夏が来る」とみているが、その梅雨明けは遅れ気味で、夏空が見えるのはまだ先のようだ。


7月の気温は平年に比べ、低いところが多い
 7月1日から18日までの平均気温はいずれも平年に比べ、北海道旭川市が1.2度、福島市が1.7度、東京都心が1.0度、名古屋市が0.9度、大阪市が1.3度、福岡市が1.1度低い。平年より高い奄美地方と沖縄を除くと、「寒い7月」になっている。

 さらに深刻なのは、日照時間不足だ。東日本(関東~東海)は平年に比べ41%、西日本(近畿~九州)も38%で、これまで最も少なかった93年の7月を下回っている。93年は記録的な冷夏で、全国的に梅雨明けが特定できず、8月に入ってもぐずついた天気が続いた。コメが不作で、タイ米の輸入が行われた。

 気象庁によると、7月になって梅雨前線が列島付近に停滞し、北からの寒気が流れ込んだ影響という。20日は平年なら、関東甲信が梅雨明けする日だが、今年はまだ、九州北部も梅雨明けしていない。しばらくはまだ、ぐずついた天気が続く見込みで、日照不足の解消にはならないようだ。

 梅雨明けが遅れたり、日照不足をもたらしたりするもう一つの要因が、強くならない太平洋高気圧だ。通常、このころになると、太平洋高気圧が強まり、列島にかかる梅雨前線を押し上げて梅雨が明ける。

 太平洋高気圧が強まらない要因として、気象庁は、フィリピンの東海上の対流活動の不活発さを指摘する。この時期になると、対流活動が活発になり、上昇した大気は日本の南で降下して太平洋高気圧を強める循環をつくっている。

 今年は、ペルー沖から中部赤道域までの海水温が低くなる「ラニーニャ現象」が発生している。フィリピンの東海上の海水温は高く、対流活動が活発になる環境にはあり、同庁は「なぜ対流活動が不活発かはわからない」としている。

 同庁は、今後は太平洋高気圧は徐々に強まり、梅雨が明け、8月は暑くなるとみている。ただ、ラニーニャ現象時に多い「猛暑」にはならず、平年並みの暑さにとどまる可能性が出てきた。

asahi.comから
 ほんと、なかなか梅雨明けしないものねぇ・・・(-0-)

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