Monday, June 04, 2007

虫食いドングリ

虫食いドングリ 選んで捨てた穴? 縄文の「貯蔵庫」か
2007年06月04日03時05分

 縄文時代のドングリ貯蔵庫は、虫食い選別後のごみ捨て場だった――。奈良市で開かれた日本文化財科学会で3日、奈良教育大の金原正明・准教授(古環境学)が西日本の縄文遺跡の分析から導いた研究結果を報告した。縄文人の生活実態の解明に一歩近づく新説だ。


東名遺跡の「貯蔵穴」。底に網かごがあり、その上で多数のドングリが見つかった=佐賀市教委編「東名遺跡群発掘調査概要報告書1・東名遺跡」から
 全国各地の縄文遺跡では、地面に掘られた穴に多数のドングリが詰まった状態で見つかる例が多く、縄文人が食用のドングリをためた「貯蔵穴」と一般に思われてきた。

 金原さんは、西日本最大級の貝塚・東名(ひがしみょう)遺跡(佐賀市)など西日本各地の縄文遺跡が、当時は海岸や湧水(ゆうすい)地など低湿地だった場所に多いことに着目した。

 収穫したドングリを水に浸せば、虫食いで軽くなったドングリは浮いて選別できる。民俗学上、現代でもそうした例が知られていることから、金原さんは、西日本の縄文遺跡では選別目的の穴が多かったと推定。詰まっていたドングリは選別後に捨てられた虫食いドングリと想像した。

 金原さんによると、東日本では「貯蔵穴」は水気のない高地にあるという。金原さんは「東では貯蔵用として、西日本では貯蔵用以外に、選別用の穴としても使われた可能性が高い」とみている。

asahi.comから
 すごいねぇ、やっぱりそういう事は昔からなんだね・・・(0,0)

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