Wednesday, September 27, 2006

滑膜肉腫に新治療

滑膜肉腫に新治療 東大医科研などマウス実験で効果確認 2006年 9月28日 (木) 10:55
 若い人の手足などにできる悪性腫瘍(しゅよう)の一種、滑膜(かつまく)肉腫の治療に、この肉腫に特徴的なたんぱく質を狙う手法が有効なことを東大医科研や群馬大、京大などのチームが実験で確かめた。患者の肉腫を移植した11匹のマウスに、チームが作った物質を注射すると肉腫が10分の1程度に縮小。消えたものあった。目立った副作用はなかったが、さらに安全性を確かめて臨床試験に進む考えだ。
 滑膜肉腫は胃がんなどに比べるとまれだが、発病する場合は10~20代が多く、手術が治療の中心になる。ただ主に神経や血管、腱(けん)のあたりにできるので一緒にとらなければならず、機能や感覚に障害が残ることがある。
 東大医科研ヒトゲノム解析センターの片桐豊雅・助教授らが遺伝子レベルで分析すると、この肉腫の特徴としてFZD10というたんぱく質ができることがわかった。正常な組織や臓器では、胎盤に多少みられた以外、ほとんどなかった。
 これを標的にすれば、正常臓器に影響を及ぼさない、新た治療法につながると考え、このたんぱく質だけにくっつく物質(抗体)を作り、他のがん治療に使われている放射性物質をとりつけた。
 この抗体を群馬大の遠藤啓吾教授らのグループが患者の肉腫を移植したマウス11匹に注射。16日目にすべてで腫瘍が10分の1程度に。ひと月後に7匹でやや大きくなる傾向がみえたが、4匹は小さいまま。うち2匹ではふた月後にほぼ消えた。抗体の一部を組み換えると、免疫力が上がって肉腫をやっつけるようになることも確かめた。
 このたんぱく質は大腸がんでも約3割にみられることも判明。大腸がんの新治療法につながる可能性もあるという。
 チームは結果を、横浜市で28日に始まる日本癌学会で発表する。

gooニュースより

 効果あったのはいいね・・・。早く実現されれば、いいね(^9^)

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